防犯ブザーについての体験
小学生の娘を持つ父親の視点から、防犯ブザーについての体験と知見を共有させていただきます。
どんな種類の防犯ブザーを選んだのか、選ぶときの基準や、使用する際の練習などをまとめました。
娘と一緒に選んだ防犯ブザー ~安全への第一歩~
小学2年生の娘が一人で登下校するようになり、防犯ブザーの必要性を強く感じるようになりました。当初、私は単純に「音が大きければいい」と考えていましたが、実際に選ぶ過程で、多くの重要な気づきがありました。
娘と一緒に選んだ基準
防犯ブザー選びは、娘と一緒に行うことにしました。娘の「かわいいのがいい!」という要望と、父親として考える安全性の両立が課題でした。
店頭で実際に手に取って確認したポイントは以下の通りです。
1. 持ちやすさ:娘の小さな手でも確実に握れるサイズ
2. 操作性:緊急時でも迷わず使えるシンプルな構造
3. 携帯性:ランドセルに付けやすく、邪魔にならない
4. デザイン:娘が気に入った猫型のもの 色は薄い黄色
5. 音量:85デシベル以上で、クリアな音質
最終的に選んだのは、水色の星柄の防犯ブザーでした。見た目は可愛らしいですが、音量はしっかり確保されていて、防水性能もIPX4規格をクリアしている信頼できる製品でした。
防犯ブザーを使うための家族で行った練習と工夫
防犯ブザーを購入しただけでは意味がありません。実際に使えるようになるための練習を、家族で楽しみながら行いました。
実践的な練習方法
私の休日を利用して、以下のような練習を行いました
1. 基本的な使い方の確認
– ブザーの引き紐を引く力加減の確認
– 実際の音量を体験
– 誤作動防止の仕組みの理解
2. シミュレーション訓練
– 「知らない人に声をかけられたら」というシチュエーション
– ランドセルに付けた状態での操作確認
– 走りながらの使用練習
防犯ブザーを使ったゲーム形式の練習
特に効果的だったのは、「宝探しゲーム」形式の練習です。家の中に宝物(お菓子)を隠し、それを探す過程で不審者役の私が現れる。その際に娘が防犯ブザーを使用する、というものです。楽しみながら、実践的な練習ができました。
防犯ブザーの予想外の発見と対策
防犯ブザーの使用練習を重ねる中で、いくつかの課題も見つかりました。
1. 雨の日の対策
– カバンの中にしまいがちになる
– 濡れた手では操作しづらい
→ 防水カバーを追加で購入
2. 冬の対策
– 手袋をしていると操作しづらい
→ 指先が使える手袋を用意
3. 誤作動への不安
– 友達と遊ぶ際に誤って鳴らしてしまう心配
→ 正しい付け方を繰り返し確認
防犯ブザーの実際の効果と娘の変化
防犯ブザーを持ち始めて半年が経った頃の最も大きな変化は、娘の「自分で身を守る」という意識の芽生えです。
当初は「めんどくさい」と言っていた娘も、今では自然に防犯ブザーの確認ができるようになりました。通学路で気になることがあれば、「あそこは怖かった」などと報告してくれるようになり、親子でのコミュニケーションも増えました。
防犯ブザーの予想外の副次効果
1. 友達との絆
– クラスメイトと防犯ブザーの使い方を教え合う
– お互いの安全を気遣える関係になってきた。
2. 地域との繋がり
– 近所の方々に「いつも見守っていただき、ありがとうございます」と挨拶するようになった。
– 防犯意識を地域の方々と共有することができた。
3. 学校との連携
– 担任の先生と子供と親の防犯に関する情報共有ができるようになった。
– 下校時の安全確認の習慣化
おわりに
防犯ブザーは、単なる「もしもの時の道具」ではありません。子どもの安全意識を育み、自己肯定感を高め、家族や地域とのコミュニケーションを深める重要なツールとなりました。
これからも娘の成長に合わせて、防犯意識と安全確保の方法を一緒に考えていきたいと思います。何より大切なのは、過度な不安や恐怖を煽ることなく、自然に身を守る習慣を身につけることだと実感しています。
コメント